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「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」 (1) お菓子・・・無いよ・・・

誰もいない裏路地に、ふわりふわりと風に乗って飛んできた大きなトンガリのある黒い帽子・・・
その帽子のトンガリのまわりには、赤いリボンが結ばれており、小さな可愛いカボチャのお化けが付いていた・・・
そして・・・風が吹く方向とは逆に飛んで、あるアパートの前をふわふわと中に浮いて・・・
そのまま地面に落ちた・・・
その帽子に付いている、カボチャのお化けの目が光って・・・


新しいアパートに引っ越してきて今日で1週間が経過した・・・
ここの住人は色々な行事が好きなのか、何かに取り付かれた様に、
数多くの行事を開催している・・・
自分は、仕事が忙しくて殆どの行事に参加できなく、時々白い目で見られる・・・
(まっ!このアパート内にも俺以外にも、数人の若い住人は参加していないって言うから気にしなくても良いか~・・・でも・・・何だか楽しくなさそうなのは、気のせいか?)
この一年以内に引っ越してきた住人は、行事の大切さを知らずに、殆ど行事に参加していなかった・・・

ある日・・・
ピンポ~ン!ピンポ~ン!
(夕方にだれだ~?)
ピンポ~ン!ピンポ~ン!
「はいはい・・・今行きますよ!」
慌てて、玄関の方に向かっていく・・・
(宅配便なのか?それとも、新聞の勧誘?)
ドアについている覗き穴から外を見たが・・・
(ん???誰もいない・・・いたずらか?)
そう思っていると、
ピンポ~ン!ピンポ~ン!
(やっぱり誰かいる・・・・)
(だれだ~?)
ガチャッ!
ギィィィ~~~
鍵を開けてドアを開くと、
魔女の格好をした、片手に小さな南瓜で作ったと思われるお化け南瓜をに、もう片手には大きな袋を持っている女の子が立っていた・・・
ドアが開いて部屋の住人が出てきたのを確認したら、
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」
と言って、袋を前に出した・・・
「????」
「トリック・・・・?リート・・・?」
不思議そうな顔をしていると、
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」
とまた言った。
それでも不思議そうな顔をしていると、
今度は、
「Trick or treat! お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!」
と・・・
そう言われ、今日がハロウィンだろいう事を思い出した!
「ああ~~お菓子ね!ちょっと待ってて・・・」
そう言うと、
「うん!」
嬉しそうに笑顔で答える女の子・・・
しかし・・・
「あれ~おかしいな~・・・引越しの時に配ったお菓子がまだあったような気がしたんだけど~・・・・」
部屋の中をゴソゴソと探し回るが・・・
「あ!!そ、そう言えば・・・昨日・・・親戚の子供が遊びし来て、あげちゃったっけ・・・ってことは~・・・・」
気まずそうな顔をして、玄関に行き、女の子に
「ごめん・・・ちょっとお菓子・・・切らしていて・・・今・・・無いんだ・・・・」
と、謝ると・・・
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」
と、目に涙を溜めて、今にも泣きそうな顔をして言った!
それに困った住人は、
「ん~~~困ったな~・・・・あげられる物、何も無いし~・・・まだ引っ越してきたばかりだし~・・・ん~~~~・・・・」
と、困った表情で悩んでいる・・・
その間も、
顔を赤くして、泣きそうな顔をし、
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」
「トリック・オア・トリート(Trick or Treat?)」
といい続けている女の子・・・
困り果てた挙句に、彼は、とんでもない事を言ってしまった!
「ん~~~・・・わかった!分かった・・・お菓子は無いけど・・・代わりに何か欲しい物はあるの?」
と、それを聞いた途端、
じ~~~~~~~
「・・・・・・・・・・・・・・」
黙り込んで、顔をじっと見始めた・・・
(おいおい・・・何なんだよ~・・・何考えているんだ~・・・ちょっとまずかったかな~・・・)
少し、後悔していると、女の子が
「い・・・・い・もう・・・・と・・・」
と、聞き取れない声の大きさで何かを言った・・・
「ん?なに?聞こえないけど~・・・何だって?もう一度言って?」
女の子が耳元で話せるように顔を近づけると、
「妹がほしいの・・・」
と・・・
「へ?妹????」
とんでもない物を頼まれ呆気に採られる住人・・・
「うん!双子の妹が欲しい!」
嬉しそうに笑顔で言う女の子・・・
「ん~~~~・・・妹ね~・・・・それはちょっと難しい請求だね!他のだったら~・・・」
と言うと・・・
「そんな事無いよ!簡単だよ!」
と言って、腕を掴んだ・・・
「えっ?・・・・」
腕をつかまれ、女の子の目を見ると、赤く光り始めて・・・
視線をそらそうとしても女の子の目を見つめてしまう・・・
「な、な、な・・・・」
何が起こったのか分からなく・・・腰を抜かして、後ろに倒れるように尻餅をついてしまった・・・
「くすくす・・・これから、お兄ちゃんは・・・私の可愛い妹になるの・・・ね!そして一緒にお菓子貰いに行こっ!」
と嬉しそうに言う・・・
次第に、身体が熱くなり、だんだんと自分の周り物が大きくなってきて・・・
掴まれた腕も細く短くなって・・・
髪の毛が伸びて・・・細くなり・・・
着ていた服の中に埋もれてしまった・・・
「う、ううううううう~~~~な、なんで・・・なんで・・・?」
変わってしまった身体を見てパニックになっている住人・・・
「くすくす・・・貴希、どうしたの?早く着替えて次のお部屋にお菓子貰いに行こうよ~!」
と、また誰かの名前を呼びながら赤く光る目で視線を合わせた・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
赤く光った目で、視線を合わせられると、何だか頭がぼ~っとして・・・
「貴希?どうしたの?貴希?・・・・」
そう言われていると・・・
ハッ!!
「あれ~・・・どうしたの~?お姉ちゃん?」
「も~どうしたのじゃないでしょ!貴希!!早くお菓子を貰いに行くわよ!」
「うん!」
嬉しそうに笑顔で答える女の子・・・
「で、でも~・・・お、お姉ちゃん・・・この服・・・大きすぎる・・・」
だぶだぶになった服を姉に見せると・・・
「くすくす・・・仕方ないわね~・・・じゃあ~少し眼を瞑っていて」
と、言って・・・
「うん!」
両手で顔を覆って眼を瞑ると・・・
「********~~~~~~~えい!」
お姉ちゃんが何かの呪文みたいな言葉を発すると・・・
身体の回りがほのかに暖かくなったような気がして・・・
ボムン!!
「もう良いわよ!目を開けても!」
すると・・・
「うわ~・・・すご~い!」
お姉ちゃんが着ているものと同じ魔女の尖った帽子に、黒いドレス・・・
スカートの裾をもってヒラヒラと回って喜ぶ女の子・・・
「じゃあ、次行くわよ!」
「うん!」
嬉しそうに、お姉ちゃんの後に着いて行く女の子が・・・

続く
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女の子になれたらかなり嬉しくなっちゃいますよ。

コウさん、女の子になって、さらにかわいい服を着せられますから!
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